大江健三郎さんが2023年3月3日に88歳で亡くなられました。
心よりご冥福をお祈りいたします。
大江健三郎
1935年、愛媛県大瀬村(現・内子町)に生まれる。1957年、東京大学在学中に発表した『奇妙な仕事』が注目され、翌58年に『飼育』で芥川賞を受賞。64年、脳に障害のある長男の誕生を描いた『個人的な体験』で作家としての転機を迎える。広島での取材体験を元にしたノンフィクション『ヒロシマ・ノート』を65年に、『沖縄ノート』を70年に刊行。67年に『万延元年のフットボール』で谷崎潤一郎賞を受賞するなど、数々の文学賞を受賞し、新しい世代の作家として戦後の日本文学界をリードした。94年、日本人として川端康成に次ぐ2人目のノーベル文学賞に選ばれ、授賞式で「あいまいな日本の私」と題して記念講演した。平和・護憲の言論活動でも知られ、04年に「九条の会」を加藤周一や井上ひさしらと結成。東日本大震災以後は反原発のデモや集会にたびたび参加した。3月3日、88歳で死去。